エアコン掃除後に酸っぱい匂いがする！原因と臭いを放置するリスク

エアコン掃除後も、酸っぱい臭いがする、不快な臭いを除去できないことがあります。酸っぱい匂いの原因には、カビ、タバコの煙、油や食品の匂い、細菌など、さまざまものが挙げられます。

しかし、原因を理解すれば家庭で対応できるほか、業者に対して適切な依頼ができるでしょう。

本記事では、エアコンの酸っぱい臭いの原因、掃除方法を紹介します。

エアコン掃除後もする酸っぱい匂いとは

自分でエアコンの掃除をした後も、酸っぱい臭いや湿っぽい匂いが残る場合があります。

最初に、エアコンの酸っぱい臭いの原因をチェックしておきましょう。

カビの繁殖

エアコンに汚れが残っていると、カビや細菌が原因で酸っぱい匂いがします。

埃といったカビの栄養分が存在する状態で湿度が高ければカビが繁殖します。

特にエアコン使用時期には多くの結露水が発生し、エアコン内部は湿度が高くなり、カビが繁殖しやすい状態です。

カビや細菌が増えると、エアコンを使用する際に不快な匂いが発生するため、定期的な清掃が重要です。

雑菌やバクテリアが残っている

エアコンは外気から湿気を取り込み、湿気を水に変えて冷風を送ります。

湿気が蓄積する場所では雑菌やバクテリアが繁殖しやすく、酸っぱい不快な匂いの原因となります。

ドレンパンが汚れている

ドレンパンは熱交換器からの水を受け取る部分ですが、カビが生えやすく、分解に時間を要します。

仮に分解して掃除しても、洗剤が十分に使われていなかったり、浸け置き時間が短いと汚れが完全に落ちないことが多いです。

乾燥が不十分

酸っぱい匂いがする場合は、エアコン内部に汚れや湿気が残っており、細菌が発生しているかもしれません。 

特に換気が悪い部屋や湿度が高い環境、動物を飼育している家庭では汚れが蓄積しやすいです。

エアコンの酸っぱい臭いの解消方法

数年間エアコンの掃除を行っていないと、1度の掃除ではすべての汚れを取り除けないこともあります。

エアコンの臭いを防ぐためには、日々のメンテナンスが欠かせません。

ここでは、今すぐできる4つの防止方法を紹介します。

エアコンの掃除後冷房と送風運転

エアコンの掃除後は設定温度を16度程度にし、冷房運転を1時間ほど行います。

設定温度を下げることで、エアコン内部に蓄積した臭いは結露水に溶けて、水と共に排出されます。 

冷房運転後、エアコン内部は湿っているため、カビが繁殖しやすい状態です。

湿気を取り除くために、1時間程度の送風運転を行いましょう。

部屋を喚起する

数カ月ぶりにエアコンを使用すると、使用していなかった間に内部に蓄積したカビや埃が排出されます。

窓を開けてエアコンを30分〜1時間ほど運転させることで、エアコンから放出されたカビや埃を室外に排出できます。

内部クリーン運転で乾かす

内部清掃機能（内部乾燥機能）が付いているエアコンであれば、運転停止後に内部を乾燥させる設定をすることで、内部に付着したカビの胞子を抑制する効果が期待できます。

内部清掃機能がないモデルの場合は、5～6時間程度冷房運転後にファン運転（空気清浄）を行うと効果的です。

エアコンクリーニングをプロに頼む

ドレンパンの掃除は自分で行うのが難しく、場合によってはエアコンクリーニング業者にあらかじめ確認をしないと掃除を行えないこともあります。

業者に依頼する際は、ドレンパンの清掃に対応しているかどうかを確認し、分解して清掃してくれるところに依頼をしましょう。

エアコンの酸っぱい臭い対策の注意点

エアコンの掃除をする際には、酸っぱい臭いが発生しないように工夫をしましょう。

ここでは、3つの対策と注意点を紹介します。

フィルターを濡れたまま取り付けない

正しく掃除したとしても、フィルターを湿ったままエアコンに戻すと、内部の湿度が上がります。

結果、カビが発生することがあるため注意が必要です。

内部洗浄スプレーを使わない

市販のエアコン内部洗浄スプレーで、分解せずに自分で内部を掃除できるとされる商品もあります。

しかし、実際には洗浄が不十分であることが多く、残った洗剤成分がカビや細菌の栄養分となって広がる可能性があることを理解しておきましょう。

消臭スプレーやアルコールスプレーを使用しない

エアコンの酸っぱい臭いが気になると、消毒スプレーや消臭スプレー、アルコールを使用する方も多いのではないでしょうか。

しかし、部品が故障したり、動作不良を起こすリスクが高いためスプレーやアルコールの使用は控えましょう。

エアコンの酸っぱい臭いを放置すると

エアコンの酸っぱい臭いを放置すると、健康を害したり、出費が増えたりする可能性があります。

最後に、エアコンの酸っぱい臭いを放置するリスクを紹介します。

カビや雑菌が増えて臭いが強くなる

エアコンの酸っぱい匂いを放置すると汚れが蓄積し、更にカビや細菌が繁殖し、掃除をしても除去が困難になります。

カビや細菌が増えれば増えるほど、匂いも強くなります。 

カビの胞子が広がって健康に影響を及ぼす

内部の汚れを掃除しないままエアコンを使用すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

ドレンパンやフィン、フィルターなどにカビが発生していると、目に見えない細菌が送風時に放出されます。

アレルギー反応を引き起こすこともあるため、汚れを掃除してから使用しましょう。 

エアコンの性能が下がる

酸っぱい匂いが発生するエアコンの内部には、カビや埃が溜まっています。

フィルターや熱交換器の汚れは、エアコンの機能性を低下させます。

部屋が冷えにくくなり、エアコンは設定温度をいじするために、電力を多く消費し、空気量を保とうとします。

結果として、電気代が高くなることもエアコンの汚れを放置するメリットです。

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まとめ

エアコンから酸っぱい匂いがする場合や、目に見えるカビや汚れがある場合は、専門業者に依頼してエアコンを清掃してもらいましょう。

エアコンクリーニング業者は、分解できる範囲まで解体し、手が届かないエアコン内部にある送風ファンや熱交換器を徹底的に清掃してくれます。

年に1回はクリーニングをして、清潔な状態でエアコンを使用しましょう。

自分でできるエアコンの掃除と洗浄方法について解説します