マンションなどの建物の貯水槽は、年1回以上の法定点検が法律で義務付けられています。建物のオーナーは、実際に貯水槽の清掃はどのように行われるのか、清掃の手順について知っておくことが大切です。また、その際、建物のオーナーとして、どのようなチェックをしておけばいいのかも参考にしてみませんか。
貯水槽清掃ってどんな流れ?まずは全体像をチェック
貯水槽の清掃の具体的な流れについて見ていきます。どの程度の時間がかかるのかも知っておくといいでしょう。
貯水槽清掃は大きく分けて準備・清掃・点検の3工程
貯水槽清掃には、準備・清掃・点検の大きく分けて3工程があります。
- 準備
まず、清掃を行うためには、貯水槽清掃中に水を抜く必要があります。
清掃中は断水するために住民への事前告知が必要です。
- 清掃
厚生労働大臣の登録を受けた検査機関に清掃を依頼します。
貯水槽清掃の知識・技術が豊富な業者を選び、適切な清掃・点検・検査を行ってもらいます。
また、チェック内容が決まっていますので、施設の衛生状態の確認、図面・書類等のチェック、臭気、味、色、色度、濁度、残留塩素などの水質検査が行われます。
- 点検
貯水槽の清掃点検の報告書を確認し、水質検査の結果に問題がないかを確認します。
貯水槽の清掃・点検・検査の記録は5年間保存することが必要です。
清掃前に行う断水・住民への事前告知
まず、準備として、清掃を行うためには断水するため住民への事前告知が必要です。告知をした上で、清掃作業を行う必要があるでしょう。
清掃業者に依頼して清掃日が決まったら、2~3週間前にビラなどを貼り、早めに告知するようにしてください。
作業時間の目安と1日のスケジュール感
清掃作業にかかる時間の目安は、2時間~4時間程度です。居住者の生活にあまり支障がでない時間帯で行うのがいい方法です。
調理などで水があまり必要な時間帯に重ならないようにします。1日のスケジュール感としては、平日の午前中などに行うなどがおすすめです。
実際の貯水槽清掃はこうやる!現場の作業手順を解説
実際の貯水槽の清掃の手順についても紹介しますので、参考にしてください。清掃業者に依頼した場合、次のような作業手順になります。
水抜き・槽内の安全確認と換気作業
まず、貯水槽の水抜きをして、槽内のヒビや汚れがないかどうかを安全確認します。貯水槽は屋外に設置されることが多いため、日光や風雨で外部も劣化しています。室内にある貯水槽の場合も、換気が悪く劣化や汚れが付いている場合があり、換気作業も行って調べます。
カビや細菌のリスクがないかをチェックすることが大切です。
高圧洗浄・ブラッシングによる槽内清掃
次に清掃作業が行われます。高圧洗浄を行い、槽内をブラッシングして清掃します。底や隅々までタンク内を時間をかけて徹底洗浄することが大切です。
消毒作業と水質を安全に戻す工程
消毒洗浄も行い、「レジオネラ菌」などが発生しないようにします。底部にヘドロが堆積したり壁面にぬめりが付いたりすることで、「レジオネラ菌」などが繁殖しないように水質を安全に保てるようにします。
清掃が終わったあとも大事!確認・点検とオーナーのチェックポイント
清掃が終わった後もオーナーは、確認と点検をきちんと行っておくことが大切なことです。建物のオーナーとしてのチェックポイントもよく知っておいてください。
清掃後の水質確認と安全チェック
清掃後には水質確認と安全についての報告を受けますが、清掃の後で送られてくる報告書でそれらをよく見て確認してください。チェックする項目についても理解しておくことが大事と言えます。
貯水槽や配管の劣化・不具合の点検項目
点検項目としては、
- 水質検査(清掃前と清掃後のチェック)
- タンクの亀裂や損傷
- マンホールの密閉状態
- 通気口の防虫網の状態
- オーバーフロー管の状態
- ボールタップなどの部品の作動状況
- 配管の状態
などを確認してください。
清掃報告書の内容とオーナーが確認すべき点
清掃報告書の内容としては、貯水槽のヒビや劣化、配管の劣化・不具合などの点検項目にもしっかり目を通し、改善箇所があればすぐに対応することが大切です。早めに修理・交換などを行わないと、より高額な修理が必要になりますので確認してください。
水質管理と貯水槽設備の管理をしっかり行い、マンションなどの資産・財産を管理していくことがとても重要です。
まとめ
貯水槽の年1回の法定点検の清掃手順について紹介しました。安心安全な貯水槽にしておくためにも清掃の手順についてしっかり理解しておくことが大切です。
実際に、どのような清掃を依頼するのかを知っておくといいでしょう。専門業者に依頼し、チェックする内容をオーナーとして事前に理解しておくことも重要です。
清掃後の報告書も確認して、マンションなどの資産・財産をきちんと管理していくことが大切なこととなります。

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