貯水槽の清掃は義務?清掃業者への依頼の方法とは

目次

マンションやビルでは様々な施設の管理が必要です。貯水槽の清掃についても気になるという方もいるでしょう。
建物の管理者として、貯水槽の清掃をどうすればいいのか、清掃業者にどう依頼すればいいのかについて紹介します。

貯水槽清掃は義務?まず知っておきたい法令と対象建物

マンションやビルに設けられている貯水槽は、定期的に清掃する必要があるのでしょうか。
清掃の義務があるのかや、どのように法令で決まっているのか、また対象の建物について詳しく見ていきます。

貯水槽清掃の義務は何の法律で決まっている?

貯水槽清掃と水質検査は、水道法により年1回以上の実施が義務付けられています。 貯水槽の有効容量の合計が10t(10立方メートル)を超える 給水設備を「簡易専用水道」と水道法では定義しています。 

「簡易専用水道」の設置者は、年に1回以上の貯水槽清掃・水質検査等が義務となっています。違反すると100万円以下の罰金が科せられることもあり、注意が必要です。

どんなマンション・ビルが貯水槽清掃の対象になる?

清掃が水道法で義務付けられている対象は、有効容量が10㎥(10t)を超える「簡易専用水道」です。

これより小さな貯水槽が設置されている物件の場合「小規模貯水水道」と呼ばれます。これらの清掃や点検は、各自治体の条例で定められていますので確認してください。

法令での罰則などはありませんが、多くの場合は「簡易専用水道」と同じように年に1度以上の清掃と点検の対象となっています。

貯水槽清掃は年に何回必要?実施頻度の基本

清掃を行う義務としては、年に1回以上です。

  • 衛生的な管理として年1回の貯水槽の清掃
  • 厚生労働大臣の登録を受けた検査機関による検査を受ける(年1回)

他にも、次のようなことが必要です。

  • 施設の点検
  • 汚染事故が起きた時の対応

貯水槽清掃をしないとどうなる?オーナーが知るべきリスク

貯水槽清掃をしないとどうなるのかについても紹介します。マンションやビルの建物オーナーとしてリスクも知っておくことが大切です。

建物の管理者、貯水槽水道の設置者が清掃を行う義務がありますが、建物の所有者もしくは集合住宅の場合には管理会社が受託して貯水槽の管理を実施している場合もあるため、詳しく知っておいてください。

水質悪化や異物混入で入居者トラブルにつながる

マンションやビルでは一度貯めた貯水槽から水が供給されます。貯水槽を掃除しないと、水質悪化や異物混入などが見過ごされてしまう可能性があります。給水栓における色・にごり・においとともに、味の状態などを確認することが必要です。

怠ると、入居者からのクレームやトラブルにつながってしまいます。

法令違反や行政指導の対象になることもある

水道法によって年に1回の清掃が義務化されていますので、法制違反や行政指導の対象になることがあります。管轄する自治体の衛生行政(保健所等)が指導を行うことになっています。

建物の資産価値や管理品質の評価にも影響する

建物の評価では、管理体制がどうなっているのかも評価されます。その点、貯水槽は大事な給水設備です。築年数だけでなく、十分に清掃されているかどうかもチェックされます。

きちんと管理し清掃していることが、資産価値、管理品質の評価に影響すると言われています。

オーナーが失敗しないための貯水槽清掃の進め方

建物のオーナーとして責任がある貯水槽清掃について失敗しない進め方を次に紹介します。実際に清掃を行う際の方法について参考にしてください。

貯水槽清掃の作業内容と当日の流れ

貯水槽清掃の作業としては次のようなことが行われます。

  • 貯水槽内の水を一度全部抜きます。
  • 作業員が中に入って清掃作業を行い、内部の汚れや水アカ、サビなどを洗浄します。
  • 次に清潔な状態を維持するため消毒します。 次亜塩素酸ナトリウム溶液を内部に塗布し放置後、水洗いする工程を2~3回繰り返します。
  • 貯水槽を復旧後、末端の蛇口から水を流して検体を採取。残留塩素測定や色・臭い・味などの検査を行います。
  • 機器のメンテナンスとして、給水ポンプ・揚水ポンプや警報盤などの設備点検の動作確認、交換時期がきていないかをチェックします。
  • 外観の清掃も行い、給水管・排水管や貯水槽外壁などを清掃し、劣化や破損も確認します。
  • 施設や機器に悪影響が出ないよう、貯水槽周辺を清掃して衛生的環境を整えます。

清掃業者を選ぶときに確認したいポイント

貯水槽の清掃業者を選ぶ時に注意すべきポイント、確認したいポイントもありますので、知っておくことが大切です。

貯水槽を清掃してもらう際には、金額だけでなく、次のようなポイントを検討することが大事です。

  • 具体的な清掃内容や作業範囲
  • 清掃に使用する洗剤や機材
  • スタッフに専門資格保有者などがいるか
  • 過去の清掃実績
  • トラブルが発生した場合の補償内容、アフターフォロー

清掃だけでなく点検・修繕まで見据えた管理が大切

清掃だけでなく、その後の点検、修繕まで見据えた管理全体をしてもらえる業者を選ぶようにしてください。

年に1回以上の貯水槽清掃・水質検査等が義務づけられていますので、定期的に点検してもらえるようにすることがおすすめです。何か起きた場合に修繕まで行ってもらえるような清掃業者を選ぶことが大切です。

これまでの実績のある業者を選ぶようにするといいでしょう。

まとめ

貯水槽の清掃が年1回義務づけられていることを詳しく紹介しました。定期的に清掃し、管理していくことで、建物の資産価値も守ることができます。

清掃業者に依頼するポイントについても知っておき、点検・修繕まで見据えた管理を、実績のある業者に依頼することが大切と言えます。