貯水槽の清掃の法定点検とはなにか

目次

貯水槽清掃と水質検査は、水道法により年1回以上の実施が義務付けられています。そこで、法定点検とは何か、どのようなことをしたらいいかについて詳しく紹介します。法定点検をしていないとどうなるのかも気になるところですので参考にしてください。

貯水槽清掃と法定点検って何が違うの?まずは基本を整理 

貯水槽の衛生のため、また安全な維持管理のために、清掃はとても大切です。貯水槽清掃についてと、法定点検の捉え方について詳しく紹介します。建物の管理者が貯水槽についてどのように管理していけばいいのか、まず基本を見ていきます。

法定点検は“法律で決まっているチェック”のこと 

法定点検とは、法律で決まっている点検のことで、貯水槽の点検は、水道法によって年1回以上行うことが義務付けられています。

清掃を行うだけでなく、定期的な点検が義務付けられ、厚生労働大臣の登録を受けた検査機関によって行う必要があります。

また、チェック内容についても決められていて、施設の衛生状態、図面・書類等のチェック、水質検査(臭気、味、色、色度、濁度、残留塩素)などの確認が必要です。

どんな建物が法定点検の対象になるのか 

法定点検の対象となるのは、受水槽の有効容量の合計が10m³を超える場合です。受水槽が2つ以上の場合は合計したものになります。ただし、高置水槽、中継水槽等は有効容量に含まれません。

貯水槽の法定点検では実際に何をチェックするの? 

貯水槽の法定点検でチェックする具体的な内容は次のような内容になりますので、よく知っておいてください。

水槽の中や外の状態チェック(ひび割れ・汚れなど) 

貯水槽自体のチェックでは、水槽の内外の状態のチェックが行われます。亀裂や漏水箇所がないかどうか、雨水 ・汚水等が入り込むようになっているなど壁面の汚れ・異物・浮遊物・濁り 汚れがないかなどがチェックされます。

ポンプや配管など給水設備の動作確認 

ポンプや配管などの給水設備では、雨水・汚水等が入り込むような開口部や接合部の隙間がないかどうか、密閉されているかが確認されます。給水管、定水位弁パイロット管、通気管、越流管、水抜管、減菌用薬液管、揚水配管、タンクを兼用する消火用ポンプの揚水管、防錆剤注入配管以外の管が貫通していないかどうかもチェックされ、動作確認されます。

水質のチェックで安全性を確認する 

水質のチェックでは、給水栓での臭い、味、色、濁り、残留塩素などもチェックされます。水質の安全性について確認が行われます。清掃前と清掃後の水質確認が重要です。

法定点検をやってないとどうなる?オーナーが知っておくべきリスク 

法律で定められている法定点検をやっていないとどうなるのかも、オーナーならば知っておくべきことです。行わないことによる様々なリスクがありますので、注意が必要です。

水質トラブルやクレームにつながる可能性 

法定点検を行っていないと、建物のきちんとした管理が行われていないことになり、水質の安全性が保たれないことがあります。住人からの水質トラブルやクレームにつながる可能性があって注意が必要です。

トラブルやクレームにならないように事前の計画的管理が大切です。

行政指導や改善指示が入るケースもある 

法定検査を行っていない場合、浄化槽管理者に対し、都道府県知事は法律に基づき法定検査の受検の指導、助言、勧告、命令を行います。年に1回以上の法定点検を行っていないと行政指導や改善指示が入るケースもあります。

清掃が適切に行われていない場合、保健所による立入検査が行われ、改善指導が実施されるでしょう。改善命令に従わない場合、100万円以下の罰金が科される可能性があるため注意が必要です。

建物の信用低下や空室リスクにも影響する 

法定点検を行っていない場合、管理が怠り、貯水槽本体の劣化と故障、ポンプの交換などにも多額の費用が発生しかねません。建物の信用低下にも繋がります。

実際に住民から、「水がまずい」「臭い」「水道水が使えない」などという不満が発生し、資産価値の低下も起きます。居住者の退去や空室リスクも増すでしょう。賃貸募集時や売却時にも「水質が悪い」という評判が立つ懸念があります。

まとめ

貯水槽の法定点検とはなにか、どんなチェックが必要なのか、またやらないことでどのようなリスクがあるのかについて紹介しました。貯水層の清掃と法定点検は、居住者のための安全安心な水質管理のためにとても重要なことです。

また、貯水槽の設備を長く保つためにもとても大切です。定期的に法定点検を行い、管理していくことがオーナーとしても重要な義務と言えます。費用はかかりますが、きちんと行い、保健所に報告していくことで、長く建物を維持していくことができ、信用にも繋がると言えます。