エアコンの掃除の頻度や時期と重要性
エアコンはパッと見汚れているように見えないため、掃除の頻度やタイミングが計りづらいと感じる方も多いかもしれません。
まずは、エアコン掃除の頻度や時期、行うべきタイミングについて解説します。
頻度は年に1回
エアコンの掃除頻度は年に1回程度が目安です。
エアコンは中に湿気がたまるため、内部にカビが発生しやすい状態になっています。特に赤ちゃんや高齢者、アレルギーをお持ちの方がいるご家庭では、年に2回は掃除をしたいところです。
小学生以下の小さいお子さんや小学生でも免疫系が弱い子がいる場合は、呼吸器系の疾患が出るリスクが上がるので、自宅でできる掃除をこまめに行い年に1~2回はプロにクリーニングを依頼すると予防策の一つになるでしょう。
エアコンを使う前の春と秋がおすすめの時期
エアコンを掃除するタイミングとしては、春と秋がおすすめです。
エアコンを良く使用するのは夏と冬です。その前に内部を綺麗にしておくと、臭いやカビを防いで気持ち良く使うことができます。
特に秋は、夏に連続使用した際の汚れや湿気が内部に残っていることが多いため、特に念入りに掃除をする必要があります。
汚れや臭いがある時
エアコンに汚れや臭いが出ている時も掃除のタイミングです。
汚れや臭いが見られるのは、エアコンにカビが発生しているためです。そのまま運転すると悪臭が部屋に広がったり、カビのため体調を崩してしまうことがあります。
エアコンに汚れが発生しやすいのは吹き出し口や送風ファンです。黒い点々のようにカビやホコリがついていたら、すぐに掃除をしましょう。
エアコンを使用中に体調を崩しやすいと感じた時
エアコンを使っている時に体調を崩しやすいと感じたら、エアコンをチェックしてください。エアコンがカビやほこりで汚れている場合があります。
その状態でエアコンを使い続けると、ほこりやカビを吸い続けることになってしまいます。
エアコンの使用をやめて、早めにクリーニングを行いましょう。
エアコンの掃除を1年しないままだとどうなる
エアコンの掃除をしないと、エアコンの機能が落ちるだけではなく、健康被害を引き起こす恐れがあります。
特に心配される点は以下の通りです。
エアコンの効きが悪くなる
エアコンのフィルターはほこりやカビをシャットアウトするために細かい網目状になっています。フィルターの掃除を怠ると風が通りにくくなり、エアコンの効きが悪くなってしまいます。
消費電力があがって電気代があがる
エアコンの効きが悪くなることで、消費電力が上がり電気代がかさんでしまう点もデメリットです。
大手空調会社のダイキン工業によると、フィルターを1年掃除しないと、25%もの電気代アップにつながってしまう恐れがあるとのことです。
内部にカビが繁殖して胞子が部屋に舞って健康被害が起こる
エアコンの内部は湿気が溜まりやすく、カビが繁殖しやすい環境です。
エアコンは空気を吸い、同時に湿気やほこりを吸いこんでいます。ほこりのなかには花粉やダニ、動物の毛といったアレルゲンが含まれています。
エアコン内で繁殖したカビやアレルゲンは部屋に舞い散り、感染症やアレルギーといった健康被害を引き起こすことがあるため注意が必要です。
個人でできるエアコンのお手入れ
エアコンの汚れは定期的に掃除することで綺麗にすることができます。
個人で簡単に行えるお手入れをご紹介しましょう。
※あくまで一般的な方法です。製品ごとにお手入れの仕方は異なりますので、必ずエアコンの取扱説明書にて確認ください。
表面の汚れやほこりをとる
フィルターを外す前に、掃除機などを使って表面の汚れやほこりを取ります。
汚れたままパーツを外すと、カビやほこりが舞い散ってしまう恐れがあるためです。
フィルターやダストボックスを掃除する
フィルターやダストボックスを取り外して掃除をします。
フィルターは表側から掃除機を当ててほこりを吸い取ります。裏側から吸うと目詰まりしてしまうため注意しましょう。
汚れがひどい場合は、裏側からシャワーの水をかけます。それでも汚れが取れない場合は、薄めた中性洗剤をつけた歯ブラシで優しくこすりましょう。
ダストボックスは水洗いします。汚れが目立つ場合は薄めた中性洗剤につけ置きすると綺麗になります。
室外機の掃除
室外機の汚れやほこりもエアコンの効率を悪くしてしまう原因になります。エアコンの掃除と同じタイミングで室外機も掃除しておきましょう。
室外機の部品ごとの清掃方法を以下にご紹介します。
室外機本体
濡れた雑巾で室外機本体を拭きます。汚れがこびりついている場合は、水をかけてふやかしても大丈夫です。
吹き出し口・アルミフィン
室外機の表側には空気の吹き出し口、裏側には薄い金属板のアルミフィンがあります。
いずれもホコリがつきやすく汚れやすい箇所です。使い古しの歯ブラシや掃除機などで優しくほこりを吸い取りましょう。
ドレンホース
ドレンホース(排水ホース)が詰まると水漏れの原因になります。歯ブラシや割りばしなどを使って、中の汚れをかき出しましょう。
送風運転を定期的にする
定期的に送風を行うのも有効なお手入れ法です。特に冷房を使用した後はエアコン内に湿気が溜まった状態になっています。送風運転をしてエアコン内を乾燥させることで、カビを予防できます。
しかし、すでにカビができている場合、除去効果はありませんので、早めに対策を行うことが重要です。
エアコンに送風メニューがない場合は、最高温度で冷房運転をすると同じ効果が得られます。
エアコンの自己掃除とプロに頼む違い
エアコンは複雑なパーツが組み合わさっており、自分で掃除をするのは大変です。汚れがひどい場合は、プロに掃除を依頼した方が良いでしょう。
自分で掃除をした場合のデメリットと、プロに頼むメリットをご紹介します。
自己流ですると故障のリスクがある
エアコンメーカーは内部パーツの自己清掃を推奨していません。一度パーツを分解すると汲み耐えるのが難しく、故障につながることがあるためです。また、清掃用の薬品や汚れが飛び散って部屋や家具を汚してしまったり、発火や感電といった事故を引き起こしてしまったりする危険性もあります。
汚れを徹底的に落としてくれる
プロに清掃を依頼することで、安全に、また徹底的にエアコンを綺麗にできます。
エアコンに精通しているプロであれば、パーツを分解してそれぞれに適切な清掃を施せます。内部は高圧洗浄機で徹底的に清掃するため、奥に潜んだカビやハウスダストの除去も可能です。
エアコン周辺に養生をしてもらえるため、部屋が汚れる心配もありません。
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まとめ
エアコン清掃の必要性と方法について解説しました。エアコンの汚れを放置していると、エアコンの効きが悪くなるだけではなく、健康にも良くありません。定期的なお手入れをすることで、エアコンの汚れを減らすことができます。清掃頻度は年1~2回が目安です。
しかし、一度発生したカビや、奥に入り込んだホコリや花粉などの汚れを除去することは困難です。エアコンはさまざまなパーツが複雑に組み合わさっています。自己流で分解すると故障や事故を引き起こしてしまうことにもなりかねません。
エアコンを徹底的に綺麗にしたいのであれば、やはりプロに頼むのが一番です。部品一つひとつを丁寧に取り外し、適切な清掃を行ってくれます。
「最近エアコンの効きが悪い」、「エアコンを使うと体調が悪くなる」というお悩みをお持ちの方は、一度プロにエアコン清掃を依頼してみてはいかがでしょうか。
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1954年創業。1979年設立。
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