1年掃除していないエアコンの中はどうなっている?健康などへのリスクはあるのか
エアコンは高い位置にあるため掃除が大変です。
つい先延ばしにしてしまい掃除しないまま1年が経過、というのもよくある事です。
しかしエアコンを掃除せずそのままにしておくと、色々な弊害が出てくるので注意が必要です。
エアコンを掃除しないまま1年放置するリスク
1年間掃除していないエアコンを使用していると、様々なリスクが発生します。
そのリスクとは、自分や家族の健康に悪影響を及ぼしたり、エアコンが劣化したりというものです。
健康への影響
エアコンは空気を循環しながら稼働しているため、フィルターにホコリが詰まっていると部屋にホコリが舞ってしまいます。
ホコリを吸い続けると、ハウスダストアレルギーを発症する確立が上がります。
空気循環の際に湿気を含む空気を吸い込む事の多いエアコンは、中にカビが生えやすいです。
エアコンから放出されるカビを吸い込むと、肺炎などの呼吸器系の病気を発症する可能性が高まります。
特に小さな子どもは喘息やアレルギーになりやすいため注意が必要です。
電気代への影響
1年掃除していないエアコンは、フィルターがホコリでいっぱいです。
フィルターがほこりで詰まっていると、空気の循環が上手くいかず風量が落ちます。
そして、風量が落ちるとエアコンの効きが悪くなるため、夏なら温度設定を下げて調整する事でしょう。
冷房の場合は温度を下げるごとに消費電力が上がるので、必然的に電気代が高くなります。
フィルターを掃除せず1年放置したエアコンの電気代は、約25%上がるといわれています。
エアコン本体への影響
ホコリやカビといった汚れは、エアコン本体の寿命を縮める原因です。
エアコンに汚れが溜まると運転効率が下がります。
運転効率を上げるためには必要以上の電力を消費するので、エアコンに負荷がかかります。
設計上エアコンの寿命は10年ですが、掃除をしていないエアコンは10年経たずに使えなくなる可能性があります。
1年掃除しないまま放置したエアコンってどうなっているのか
1年掃除しなかったエアコンは、一体どういう状態になっているのでしょうか。
フィルター以外の汚れはどうなっているのか、掃除しなかった事によりデメリットは発生するのかを解説します。
フィルターの詰まりとその影響
1年掃除しないまま放置したエアコンは、フィルターがホコリで詰まっています。
フィルターで防ぎ切れなかったホコリは、エアコン内部のパーツに付着します。
フィルター詰まりを放置していると、ドレンホースがホコリで詰まる事があります。
エアコン内の結露で発生した水分を、外に出す役割を持つのがドレンホースです。
ドレンホースが詰まると室外に水が排出されず、エアコンから水が漏れてくる可能性があります。
フィルターが詰まるとエアコンの稼働効率は下がるため、必要以上のエネルギーを使って稼働します。
エアコンの稼働が激しい程、結露が多く発生するので水漏れの危険性も高まります。
熱交換器の汚れで効率が悪くなる
エアコンから出る冷たい風や温かい風は、熱交換器の温度調整によるものです。
熱交換器には凹凸が多く、その形状から汚れが溜まりやすい構造をしています。
アルミで作られている熱交換器は、エアコンが取り込んだ空気を使って熱伝導しています。
熱交換器が汚れると空気を吸い込んだり風を出したりする力が減少し、エアコンの運転効率が悪くなります。
熱交換の効率が悪いエアコンでは、汚れのないエアコンと比べ同じ温度設定でも効きが良くありません。
エアコンの効きが悪いと必要以上に温度を上げ下げしてしまうので、電気代も上がります。
熱交換器が汚れていると、本来の力を発揮できないばかりかエアコンに負荷もかかります。
内部に発生するカビとその危険性
1年掃除していないエアコンは、内部にカビが発生している可能性が高いです。
運転中のエアコンは、部屋の空気を取り込みながら動いています。
カビが生えやすい部屋の温度は20℃から30℃前後です。
冬は暖房により部屋が暖かくなっているため、ほぼ年中エアコンにカビが生えやすい温度といえるでしょう。
湿度が60%以上でも、カビの活動は活発化します。
また、湿度80%以上でカビの繁殖が増大するため、エアコン稼働中の湿度には注意が必要です。
カビはホコリを栄養にして増殖するので、エアコンが汚れていると内部でのカビの発生率が高まります。
エアコンにカビが生えていると、温風や冷風と共にカビも部屋の中に排出されます。
カビを吸い込むと呼吸器系の病気になりやすいリスクがあり危険ですし、健康を害するばかりか、エアコンからカビが原因の異臭も発生します。
エアコンの掃除は定期的に行う
定期的にエアコンを掃除しないと、エアコンの寿命が短くなったり健康を害する可能性があります。
エアコンクリーニングはどの位の頻度で行えばよいのか、自分でお掃除する必要はあるのかを解説します。
年に1回から2回はエアコンクリーニングを依頼
エアコンをきれいな状態で保つためには、年に1〜2回業者によるクリーニングが必要です。
年に1回もクリーニングを頼むなんて、費用がかかると思うかもしれません。
しかしフィルターはまだしも、エアコン内部は自力での掃除は困難です。
エアコンが綺麗になれば、運転効率が上がり電気代が下がります。
汚れが原因でエアコンが故障したり、エアコンの寿命が縮み、早くに買い替えとなると、それこそ高額の費用がかかります。
定期クリーニングで長持ちさせ、設計上の寿命である10年を越えて稼働しているエアコンはたくさんあります。
エアコンの汚れが原因である健康被害から自身を守るためにも、年に1度はクリーニングを依頼しましょう。
シーズン前に動作確認と掃除をする
夏や冬になる前に、一度エアコンを付けて動作確認を行いましょう。
エアコンの修理依頼は6月〜8月にかけてが最も多く、この時期に不具合や故障が発覚すると大変です。
予約がいっぱいで中々修理に来て貰えず、エアコンなしで暑い夏を過ごす事になりかねません。
シーズン前に動作確認と掃除をしておき、エアコンが活躍する時期のために準備をしておきましょう。
使用期間も定期的に自分でも掃除をする
エアコンは部屋の空気を取り込みながら稼働するため、使用する度に汚れが溜まっていきます。
そのため使用期間中も定期的に掃除する必要があります。
ホコリが内部まで入り込んだり、カビが発生する前に掃除をする事が大切です。
汚れが溜まる度にクリーニングを依頼していては費用が嵩むので、ある程度の汚れは自分で掃除する事をおすすめします。
空気清浄機はホコリを吸い込んでくれるので、併用すればエアコンに付くホコリを減らす事ができます。
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まとめ
エアコンの使用頻度が多いと、その分ホコリが溜まりカビの発生率も高まります。
1年掃除しないままのエアコンは汚れが酷く、エアコンの効きが悪くなっている可能性が高いです。
自分で内部まで掃除するとエアコンを故障させる確率が高いので、まずは年に1回はプロにエアコンクリーニングを依頼し中までピカピカにして貰いましょう。
自身の健康を守りエアコンの寿命を長持ちさせるためにも、定期的に自分で掃除しきれいな状態を保つ事を推奨します。
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1954年創業。1979年設立。
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